タイトル 愛染明王
愛染明王について
 愛染明王(あいぜんみょうおう)は、人々が道を踏み外さぬよう忿怒(ふんぬ)の表情で私たちを戒めています。煩悩や愛欲を否定せず、向上心に高めて仏道を歩ませることから、恋愛・縁結びをつかさどるとされています。
 一面六臂三目(いちめんろっぴさんもく=一つのお顔・六本の腕・三つ目)に獅子の冠をかぶり、多くの武器(五鈷杵、五鈷鈴、弓矢、蓮華)などを携えます。座像で日輪の中、三徳の宝石入りの壷に乗り蓮華座に鎮座します。
愛染明王絹本掛軸について
 福王寺伝来の愛染明王絹本掛軸は、鎌倉時代に作成されたもののようです。
 ごらんの通り愛染明王が描かれた掛軸で、絹本(けんぽん)とは、絹地に書画を描いたものを言い、色彩を用いたものは絹本着色(けんぽんちゃくしょく)と言います。
 本掛軸は、2014年に佐久市の有形文化財に、2015年には長野県の県宝に指定されました。

 地域の文化を伝える意味からも、機会をみて公開していきたいと考えています。

※画像は見やすいように、多少の補正を施しています。

2014年(平成26年)5月3日土曜日 日刊「信濃毎日新聞」より

絹に描く明王像佐久市文化財に
福王寺に指定書伝達

 佐久市に教育委員会は2日、市有形文化財に指定した「絹本着色愛染明王像」を所蔵する同市協和の福王寺の関係者に指定書を伝達した。市指定有形文化財は88件目。
 明王像は絹布に描かれ、縦92.5センチ、横51.5センチ。絹の材質や絵の技術から鎌倉時代末から南北朝時代にかかる14世紀ごろの作品とされる。同寺によると、催事の際に展示しているほか、1890(明治23)年に東京で開いた第3回内国勧業博覧会に出品されたこともあるという。
 市役所で開いた伝達式には福王寺の桑澤俊胤住職(68)らが出席。土屋教育長は「貴重な文化財を後世に残していってほしい」とあいさつ。桑沢住職は「寺は1200年ほどの歴史があり、地域とともに文化を育んできた。多くの人に見てほしい」と話した。